【伝わらない心】


あなたの言葉は、
相手にしっかりと伝わっていますか?

あなたのは、
相手にしっかりと伝わっていますか?
 
 
 
言葉を伝えるということは、
心を伝える一手段に他ならないのは
ご存知の通り。

どんな手段を使っても『相手に伝える』のは
自分の心。

心をいかにして
伝えようとするかということです。
 

 

話し言葉であったり

手書きの手紙であったり

メールであったり

LINEであったり

仕草だったり

表情だったり

伝令であったり

電話であったり
 
 
相手に伝える方法は
とてもたくさんありますが、

それらの手段を用いて
きちんと伝わっていますか?
 

 
 
メールは相手がいつ読むか分かりません。


返事が来て初めて、

『あぁ、読んでくれたんだ』

とわかるわけです。


同じように、相手からも
自分が読んだかどうかも分かりません。

なので、基本的には一方通行
心の送りとなってしまいます。
 
 
 
いつも使ってるのはLINE

メール機能に加えて、
絵文字やスタンプなどを駆使して
文章の中に表情豊かに伝えることができます。

相手に読まれれば『既読』マークも付くし、
テンポが良ければ会話しているかのように
相手と言葉のキャッチボールができるでしょう。
 
 
 
手書きの手紙は、
文字に感情を込めて伝えることができます。

怒っているときは、強い文字

嬉しいときは、跳ねている文字

優しい気持ちのときは、柔らかい文字

文字を見れば、
相手がどんな気持ちでこの手紙を書いたか
ということがわかります。

しかし、これも
相手がきちんと読んでくれたかは
連絡がない限りはわかりません。
 
 
 
メールもLINEも手紙も、
きちんと心を伝えようと何回も何回も
読み返したり推敲したり
書き直したりしていくほどに、
実はどんどん
薄っぺらいものになっていってしまうんです。
 
 
伝えたい思いが強いほど
相手にはうまく伝わらなくなってしまう
心と現実の乖離に陥ってしまいます。

負の螺旋が形成されやすいのです。
 
 
 
電話は、直接声を届けることができます。

リアルタイムで。

声のトーンや速度など、感情が込めやすく
メッセージを届けた相手の反応も
その場で確認することができます。

でも、残念なのは
相手の顔が見えないことです。

声ではどんなことでも言えます。

演技が上手な人もいるでしょう。

抑揚が変わらない人もいるでしょう。

なにより、『熱』が伝わらない。

あなたの声も、相手の声も
所詮は一度、電気信号に変換されて
それを更に復元した声に他なりません。

聞こえてる声、伝えてる声は
生身の人間の声のようであって
実は機械の声なのです。
 
 
 
どうやって心を伝えればいいのかといえば、

それは、直接会って目の前で話すことです。
 
 

今、

まさに、

すぐ隣で、

存在を感じ、

肌を感じ、

息を感じ、

熱を感じ、

気配を感じ、

空気を感じる。

その距離で伝えるのです。
 
 
相手の目を見つめながら
 
 
あなたの心は伝わるし、
もし伝えてる最中に相手の解釈が違った場合

その場、そのときにそれを感じ、
すぐに修正することもできる。
 
 
心を伝えているときに、一番ツライのは
自分の本心ではないこと
誤って相手に伝わってしまうこと。
 
 
良い方に勘違いしてくれれば、
それほど問題ない場合が多いけれども、

悪い方に勘違いすると、
相手はそれに対して怒りや悲しみの
感情を抱き、それ以上の話が
耳に入ってこなくなってしまう。
 
 
それは、心を伝える行為の中で
もっとも避けたいものなのです。
 
 
 
情報も溢れんばかりに氾濫しています。

テクノロジーの発達で、
世の中はどんどん狭くなってきています。
 
 
場所の遠さを表すのは
いつからか距離ではなく、時間になって。

地球の裏側であっても
電話回線やインターネットがあれば
ほぼリアルタイムでつながることができる。
 
 
どんどん狭くなってる世の中、
人の心もどんどん狭くなっている。

 
 
 
伝えてほしい、心を。
 
 
受け取ってほしい、心を。
 
 
 
あなたに会いたがっている人がいたら
会ってあげてほしい。
 
 
心を伝えたい人がいたら
会いに行ってほしい。
 
 
 
機械的に、無機質になってきている
世の中だからこそ、

心のキャッチボールくらいは
温もりを大切にしながら
間違えないでしたい。


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