誰もを幸せにする言葉

こんにちは。


このブログを読んでくれている人の中には、
自分でもブログをやっていたりして
文章の書き方を考えたり、考察したりして
いかにして人を惹きつける文章を
『コピーライティング』ができるかを
探っている人も多いかと思います。



文章を読んでもらう前に
まずは文章にたどり着いてもらわなければなりません。

それは、『題名』ですね。

『キャッチコピー』
です。

目についたりして
なにか気になる、惹かれるキャッチコピーがあると
ちょっと中身を覗いてみようかな
って気になるもんです。

そうなったら
あとは文章能力の問題です。


文章の中には、どんなに下手であっても
読みやすい文章というものがあります。

構成の話なのですが、
今回はこれの話はしません(^^;)




で、今日は3月14日です。

3日前は3月11日でしたね。

『東日本大震災』があった日です。

この日、
また一つ素晴らしいコピーライトが生まれたことを
知っていますか?

テレビや新聞など
多くのマスメディアにも取り上げられた
コピーライトです。



早速ですが、
そのコピーライトを読んでいきましょう。


◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


本日、
東日本大震災から2周年を迎えるに当たり、
ここに一同とともに、
震災によりかけがえのない命を失われた
多くの人々とその遺族に対し、
あらためて深く哀悼の意を表します。

2年前の今日、
東日本を襲った巨大地震とそれに伴う大津波により、
2万人を超す死者、行方不明者が生じました。
震災後に訪れた被災地では、
永年にわたって人々が築いてきたふるさとが
痛々しく破壊されており、
被災者の悲しみはいかばかりかと察せられました。


一方、この厳しい状況の中、被災地で、
また、それぞれの避難の地で、気丈に困難に耐え、
日々生活している被災者の姿には、常に深く心を打たれ、
この人々の ことを、私どもはこれからも常に見守り、
この苦しみを、少しでも分かち合っていくことが
大切だとの思いを新たにしています。

この度の大震災に際して、厳しい環境の下、
先進救援活動に当たった
自衛隊、警察、消防、海上保安庁を始めとする
国や地方自治体関係者、多くのボランティア、
そして原発事故の対応に当たった関係者の献身的な努力に対し、
あらためて深くねぎらいたく思います。

諸外国からも実に多くの善意が寄せられました。
物資や義援金が送られ、また、救援の人々も多数来日し、
日本の救援活動を助けてくれました。
また、駐日外国 大使など日本に住んでいる外国人を始め、
災害発生後の日本を訪れる多くの外国人が、被災地に赴き、
被災者を励ましてくださっていることに感謝しています。

この度の津波災害において、私どもは災害にかんし、
日頃の避難訓練と津波防災教育がいかに大切であるかを学びました。
この教訓を決して忘れることなく、
これから育つ世代に伝えていくことが大切と思います。

今後とも施設面の充実とともに、
地域における過去の災害の記憶の継承、
日頃からの訓練と教育などにより、
今後災害の危険から少しでも多くの人々が
守られることを期待しています。

危険な業務に携わる人々も、
この度の経験をいかし、
身の安全が確保されることに
工夫と訓練を重ねていくよう願っています。

今なお多くの苦難を背負う被災地に思いを寄せるとともに、
被災者1人びとりの上に
1日も早く安らかな日々の戻ることを一同とともに願い、
御霊への追悼の言葉といたします。


◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


いかがでしたか?

これほどまでに言葉を受ける側の心になって
考え込まれている文書に、そうそう出会えるものではありません。


そうです。
この素晴らしいコピーライトは、
国立競技場で行われた『東日本大震災二周年追悼式』にて
天皇陛下から陳べられたお言葉です。




 
コピーライトと言っていいのかはわかりませんが、
文章として、ここまでのものはそうはありません。


今上天皇は、
ことあるお言葉かけのときの文章は、
ご自身で考えられています。


昨年の追悼式でのお言葉も、
心臓の手術を終えられた直後より
病室へワープロを持ち込まれ、
すぐに作成しだしていたと言われます。


何度も何度も校正、修正を重ねられ、
何を陳べたらいいのか?
名を挙げるとしたら、どの順番がいいのか?
どうしたら全ての人々に平等に話せるか?
などなど、
考えられないほどの改訂されているのです。


数ある天皇陛下のお言葉は、
コピーライティングを学ぶものとしても
絶対にはずせないものです。


みなさんも、今一度天皇陛下のお言葉を
じっくりと読み解いてみてください。

新しい発見が必ずあるはずです。




被災された方々へ
この場を借りまして改めて追悼の意を表します。




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