『ごゆっくりどうぞ~』

『ごゆっくりどうぞ~』

 
先日、アクアラインを通って東京湾向こうの

木更津アウトレットへ行ってきました。

 

昼時になったので昼食をなににしようか迷った挙句

一番並んでいたのですが【松戸 富田製麺】にしました。

 
濃厚魚介スープに惹かれたんですね。

 
で、かなーり待って注文しました。

 

仕方ないですよね、もともと長蛇の列があったので。

 
そうするとなんだか小さい無線機みたいなモノを

渡されるわけです。呼び出し用のベルですね。

 

それから待ちます。

 

待ちます。

 

待ちます。

 

5分は経ったな。

 

そろそろかと思って店の前で待ちます。

(まだ列が長いなー、みんな待つぞー)

などと思いながら待ちます。

 

待ちます。

 

 

トイレに行きたくなったのでベルを妻に渡し、

トイレへ行って戻って来ても「鳴ってない」と。

 

更に店の前で待ちます。

(さすがにちょっと遅すぎじゃねーか?)

また他の客が呼ばれて取りに来ました。

(あれ?この人さっき頼んだ人だよね?)

(なんでこの人の方が早い?)

 

【ピーピーピー】

 

呼ばれました。

 

カウンターへ向かうと、麺を茹でている店員は

なにやら笑顔で具を盛り付けている店員と

雑談しています。

 

(おいおい、あなた達、談笑してる場合じゃないぞ!)

 

「いま出ますンで」

 

(はいはい)

 

やっと登場しました、つけ麺。

 

注文してから、いったい何分経っているのでしょう。

 

軽く15分以上は経過しています。

 

並んでいる時間から考えると、

 

合計30分近い時間が経過しています。

 

で、店員さんから一言

 

・・・

・・・

・・・

 

「ごゆっくりどうぞ~」

 

・・・

・・・

・・・

 

(はぁ~?)

 

危うくこの時ばかりは、

さすがに怒鳴り散らさんばかりの勢いで

店員へ向かって行ってしまうところでした。

 

危ない危ない。

 

ちょっと考えてみてください。

 

注文するのも長蛇の列で、

注文してから出来上がるまでも長時間で、

呼ばれる順番も注文通りではなくて

それでいて

「ごゆっくりどうぞ」

だと?

 

完全に客を舐めているとしか思えん。

 

通常の店舗型のラーメン屋であればまだしも、

ここはアウトレットのフードコート内。

 

普通に考えれば一人で来ているとは考えにくく

フードコートであれば、連れは他の店のものを

頼んでいる可能性も高い。

 

それだけ考えても並び始めてから

商品が出てくるまでに30分近くも経っていたら、

普通は連れの食事は始まっていますよね。

 

その状態でラーメンが出来上がって

席に持っていっても、

ゆっくりは食べられませんよね。

 

味は確かにおいしく、この店が人気があって

注文するのに時間がかかったり、

注文が立て込んで出来上がるまでに

時間がかかるのはわかります。

 

しかし、散々待たせた客に商品を提供する際の声掛けは

決して「ごゆっくりどうぞ」ではありません。

「大変お待たせいたしました」

です。

 

たったこれだけでよいことなのに、

「ごゆっくりどうぞ」

では、客の感情を逆撫でするだけです。

 

どうしてこういった細かい接客を

指導することができないのでしょう。

 

これは店を経営する側の問題です。

 

ラーメンを客へ出している係りの青年の問題ではありません。

 

接客業は心の仕事です。

 

たとえラーメン屋であっても例外ではありません。

 

この一言を間違えるだけで、

今後の客足が変わるということを

経営陣は理解していないのです。

 

そもそも客の需要に供給が追い付いていない時点で

店員の真剣さが増していないといけない場面で、

談笑している店員がいるだけで

その店の信頼度はガタ落ちです。

 

そしてこれを注意する同僚もいない。

そこに来てこの店員の声掛け。

 

 

もう二度と来店しない条件は整いました。

 

 

確かにおいしいラーメンでしたが、

このような店員教育を行っている店には

二度と行かないでしょう。

 

友人・知人にも勧められません

 

飲食店であれば、味が良いことは大前提です。

 

そもそも味がよくない店は簡単に潰れます。

 

そのあとの生存競争に打ち勝つためには、

やはり顧客サービスのですよね。

 

よい味を提供して、

集客もできて、

そうしたらあとはサービスしかないのです。

 

この『サービス』を完全に侮っています。

 

たとえラーメン屋であったとしても

立派なビジネスです。

 

顧客サービスを行えない店は

かならず衰退の一途をたどります。

 

インターネットビジネスでさえ、

見えないながらにもパソコン越しに

顧客という人間がいるのです。

 

少しでもビジネスをかじるのであれば、

顧客サービスだけはしっかりと行いたいものです。

 

 



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