あー、もしもし。解離来るってよ~

先日、あと一時間ほどで定時になるという

仕事中に病院内専用のPHSが鳴りました。



相手は同じ部署の上司。





『もしもし』

『あーもしもし、上司だけど』

『はい』

『今から解離来るってよ~』

『分かりました』





はい、これで残業&深夜まで勤務決定!



意味分かりませんよね。



でも、総合病院に勤務している我々

臨床工学技士では、あまりにも当たり前の光景。





【解離】とは【解離性大動脈瘤】のこと。



動脈は実は3層構造になっていて、内側から

内膜・中膜・外膜となっています。



血液が流れているところが内膜で、

外側に見えるのが外膜ですね。



ふとしたきっかけで、このうちの内膜が裂けたり

穴が開いたりします。



そうすると、動脈に流れている血液が

この脆くなった穴めがけて流れ込んでいきます。



すると、内膜と中膜とのあいだ、もしくは

中膜と外膜との間に血液がどんどん入ってしまって

本来はない通路ができてしまいます。



こうなるともともとは3層でしっかりしていた血管が

今度は1~2層となってしまうので、

血圧に耐えられなくなってしまって

どんどん太くなっていってしまいます。



進行し過ぎると、耐えられなくなって

やがて破裂してしまうのです。



そうなる前に、手術してこの血管を

人工の血管に取り換えるのです。



それが【人工血管置換術】というものですね。





で、この人工血管置換術は患者の状態や血管の性状によりますが、

だいたい4時間から8時間くらいの手術時間がかかるわけです。





緊急で行う【解離性大動脈瘤】の場合は、

大抵あまり良い状態ではないので、

夕方から始まると、夜中まで掛かってしまうのです。





今回はその解離性大動脈瘤の中でもスタンダードな、

心臓から出たすぐ先の大動脈から割れている

スタンフォードA型というものでした。



加藤茶石原裕次郎もこれでしたね。





この手術で臨床工学技士がなにをするかというと、

大動脈を人工のものに交換する手術なので、

一時的に大動脈の中の血の流れを止めなければなりません。



正確には、手術する部位だけ流れを止めて

バイパスさせる訳ですが、ここのためには【人工心肺装置】という

大がかりな装置が必要となります。





名前の通り【心臓】【肺】とを人工的に代行する装置です。



この装置を操作して運転するのです。



まさにボタン一つで患者の生死を別ける超重要な機械です。





知っている人は医療関係者でない限りはほぼ皆無ですので、

超裏方の仕事ですね。





この人工心肺装置を使用しているあいだは、

人間の体の病態生理は普段とは全く異なるので、

それを完璧に理解し、

さまざまな操作や必要であれば薬剤投与を行い、

また手術の進行状況をしっかりと把握しながら操作しなければならず、

技術的には相当難しいものです。





人工心肺装置の操作は、よくジャンボジェットの操作に例えられます。



何事もないように離陸し、飛んでいるときは極力安定させ、

何事もなかったかのように着陸させる、という一連の流れが一緒ですね。



そんなこともやっています。





さー、そして手術が終わって患者がICU(集中治療室)へ戻ったのが

夜中の2時でした。



あー、今回も無事に一人の患者が助かりましたよ。



そんな臨床工学技士の仕事、



いかがかしら?





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